初心者でも安心!消費者に信頼される「食品表示法」の基本を徹底解説します。
「食品表示法って複雑でよく分からない…」
「自分の商品の表示がルールに合っているか不安…」
「種類が多すぎて、何を表示すればいいの?」
ご安心ください!
食品表示は、消費者の安全と信頼を守るための大切なルールです。
このページで「キホン」をしっかり押さえましょう!
食品表示法は、消費者が安全に食品を選べるようにするための統一ルールです。
以前はバラバラだった以下の3つの法律を、2015年に一つにまとめました。
(安全・衛生面)
(品質・規格面)
(栄養・健康面)
「食品に関する正しい情報を、分かりやすく消費者に伝える」
これにより、消費者が安心して商品を選べる社会を目指しています。
食品の種類別に「どんな表示(ラベル)が必要か」を見ていきましょう。
(おにぎり、弁当、総菜、缶詰など)
| 項目 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 名称 | どんな食品か | 「おにぎり(鮭)」 |
| 原材料名 | 使った材料を多い順に | 米(国産)、鮭、塩、のり |
| 添加物 | 着色料、保存料など | 調味料(アミノ酸等) |
| 内容量 | どのくらい入っているか | 120g |
| 賞味/消費期限 | 保存できる期間 | 2025.10.30 |
| 保存方法 | 保管の注意 | 要冷蔵(10℃以下) |
| 製造者・販売者 | 誰が作ったか | ○○食品株式会社 東京都○○区 |
| 栄養成分表示 | カロリー・栄養 | 熱量180kcal、たんぱく質4.5g など |
| アレルゲン | 特定原材料7品目など | 乳成分・小麦を含む |
(野菜、果物、魚、肉など)
加工していない生の食品は、シンプルな表示でOKです。
| 項目 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 名称 | 品名 | キャベツ、鯖(さば) |
| 原産地 | 国または都道府県 | 群馬県産、ノルウェー産 |
| 内容量 | (必要に応じて)数量・重量 | 2個入り、1kgなど |
| 包装者・販売者 | 小売り業者名など | ○○スーパー株式会社 |
📍注意!
魚介類・肉などは「原産地」と「原産国」の表記に注意。 例えば冷凍輸入肉を国内で解凍した場合でも、原産国は「輸入元の国」となります。
(パン、スイーツなど)
添加物は必ず「原材料」と区別して書く必要があります。
【表示例】
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、卵、マーガリン / 膨張剤、香料、乳化剤
→ 「/」(スラッシュ)より右側が添加物です。
📍アレルゲンは必須!
(小麦、卵、乳、落花生、そば、えび、かに)は必ず表示が必要です。
基本的な表示は加工食品と似ています。
| 名称 | コーヒー飲料 |
| 原材料名 | 水、砂糖、コーヒーなど |
| 内容量 | 500ml |
| 賞味期限 | 2025.06.15 |
| 保存方法 | 直射日光を避け常温保存 |
| 製造者 | ○○飲料株式会社 |
📍アルコール類の注意点
「酒税法」にも基づくため、「アルコール度数」や「製造者免許番号」などの表示も必要です。
特徴:国が審査・許可
表示例:「お腹の調子を整える」など(許可表示)
特徴:企業が科学的根拠をもとに届出
表示例:「記憶力を維持する」など(機能表示)
📍禁止表現
「病気が治る」「痩せる」といった、医薬品と誤解されるような表現は禁止されています。
| 種類 | 主な必須表示 |
|---|---|
| 加工食品 | 名称・原材料・内容量・期限・保存方法・製造者・栄養・アレルゲン |
| 生鮮食品 | 名称・原産地・数量・販売者 |
| 飲料・酒類 | 名称・原材料・内容量・期限・保存方法・製造者(+酒類情報) |
| トクホ・機能性 | 保健機能・届出番号・栄養表示 |
❌ NG例: 「完全無添加」
→ 無添加の基準に注意が必要
❌ NG例: 「国産100%」
→ 全ての原料が国産でなければ不可
正しい表示は、時に複雑で手間がかかるかもしれません。
しかし、それこそがお客様に安心と安全を届け、選ばれ続ける商品となるための第一歩です。
まずは基本をしっかり押さえ、自信を持って商品を届けましょう!
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